教えてジェミー コントラクトブリッジとは その9 オマル・シャリフ

 教えてジェミー コントラクトブリッジとは その9 オマル・シャリフ

今回は異色の国際的映画スター、オマル・シャリフです。懐かしいなあ、この名前を聞くとアラビアのロレンス序曲やララのテーマが頭の中で鳴り響きます。

スターとカードゲームの組み合わせは、ベン・アフレックのポーカーに対するオマル・シャリフのブリッジってところでしょうか。

ところで挿絵はある映画をモチーフにしています。一発で当てる人はかなりの昭和の洋画マニアです。コメント欄でチャレンジしてみて下さい。

オマル・シャリフのレッスンYouTube動画(Play bridge with Omar Sharif

(ポアロ)

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Q:オマル・シャリフがコントラクトブリッジについて語った言葉とエピソードを教えて

ジェミー:

映画『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』で世界的な大スターとなったオマル・シャリフ(1932–2015)は、ハリウッドのキャリアを凌駕するほどの「ブリッジ狂」として有名です。

世界トップクラスの腕前(ライフマスター)を持ち、国際大会の常連であり、新聞のブリッジコラムを長年連載していた彼が残した、強烈な言葉と破天荒なエピソードをご紹介します。

オマル・シャリフの言葉

1. 「映画はただの仕事だが、ブリッジは私の情熱だ」

「私にとって、映画の撮影はブリッジをするための『資金稼ぎ』に過ぎなかった。私の本当の人生は、ブリッジのテーブルの上にこそあったのだ」

彼は本気で「俳優業は趣味(あるいは生活費稼ぎ)で、ブリッジこそが本業」だと考えていました。映画のオファーが来ても、撮影スケジュールが重要なブリッジの大会と重なっていると、あっさりと役を断ることも日常茶飯事だったと言われています。

2. 「カードを持った瞬間、私は自由になる」

「演技をしているとき、私は監督の操り人形であり、他人の書いたセリフを喋るロボットだ。しかし、ブリッジのテーブルでは私が王であり、すべての決断と責任は私だけのものだ。そこに本物の自由がある」

華やかなハリウッドの虚飾や、常に他人の目に晒されるスターの重圧から逃れ、「純粋な知性と論理だけで勝負できる世界」こそが、彼にとって一番心地よい居場所でした。

破天荒すぎるエピソード

1. 撮影現場に「ブリッジ専用の部屋」を要求

映画『予言者(The Prophet)』などの撮影中、彼は契約書の条件として「スタジオ内に自分専用のブリッジルームを用意すること」を義務付けさせました。撮影の合間、数分でも隙ができると、フランスから呼び寄せたプロのブリッジプレイヤーたちと部屋にこもり、夜通しプレイに没頭したと言われています。

2. 1晩で家1軒分(約1億円)を負けて、映画のオファーに飛びつく

彼は単なるプロ級のプレイヤーではなく、超ハイローラー(高額の賭けに挑むギャンブラー)でもありました。 ある夜、パリのカードクラブで1晩にして当時の金額で100万ドル(現在の価値で数億円、当時の家1軒分が余裕で買える額)を負けてしまいました。一文無しになった彼は、慌ててエージェントに電話し、普段なら絶対に断るような低品質なB級映画のオファーを「金のために」何本も引き受け、必死に借金を返済したという逸話があります。

3. 「オマル・シャリフ・ブリッジ・サーカス」を結成

1967年、彼は世界中の一流プレイヤーを集めて「オマル・シャリフ・ブリッジ・サーカス」というプロチームを結成しました。 特製の「ガラス張りのブース(観客から手札が見える仕組み)」を引っ提げて世界中をツアーし、ブリッジを観客が見て楽しむ「エンターテインメント・スポーツ」へと昇華させました。これは現代のポーカー世界大会(WSOP)などのテレビ中継の先駆けとも言える画期的な試みでした。

【晩年の引き際】「愛せなくなったから、やめる」 あれほど人生を捧げたブリッジでしたが、彼は2000年頃に突然、すべての公式プレイとギャンブルをやめてしまいました。 その理由を聞かれた彼は、**「孫たちと一緒に過ごす時間の方が大切になった。それに、自分のプレイに完璧を求められなくなり、かつてほど愛せなくなったんだ。愛していないものに時間を費やすのは、人生の無駄だからね」**と、実に彼らしい情熱的で潔い言葉を残しています。

オマル・シャリフにとってブリッジは、人生の暇つぶしなどではなく、自分のアイデンティティそのものでした。



コメント

  1. すごい!凄すぎます‼️
    老後の趣味としては面白すぎて大好き❤なのですが、現役時代からというのは凄いです!
    それにしてもブリッジの魅力に勝つお孫さんがいるなんて、とても素敵なご家族なのですね。

    最近集中力に難ありですが、ブリッジは楽しいです!
    楽しみましょうね‼️

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  2. 破天荒なブリッジ愛❤️
    それだけ虜にする魅力があるのだなあ〜

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