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教えてジェミー ブリッジトリビア その4 ガーバー、マイケルズ

その3から続く  教えてジェミー ブリッジトリビア その4 ガーバー、マイケルズ その次に有名なコンベンションは?と訊いてみました。ガーバーとマイケルズ、確かにこれは必須ですね。 (ポアロ) -------------------------------------------------------------- Q:前出の3のコンベンションの次に有名なコンベンションは何? ジェミー: ジャコビー、ステイマン、ブラックウッドの3つは、ブリッジ界で「三大必須コンベンション」と言えるほど圧倒的な知名度を誇ります。 これらに次いで、世界中で広く使われている「次に有名なコンベンション」を挙げるなら、大きく分けて 「スラム(満点)用」 と 「守備(妨害)用」 の2つがあります。 1. ガーバー(Gerber)コンベンション ブラックウッド(4NT)が「エースの枚数を聞く」のに対し、ガーバー(4♣)はまったく同じ目的を「より低い代」で達成するために作られたコンベンションです。 考案者:ジョン・ガーバー(John Gerber, 1906–1981) どんな人?: アメリカ・テキサス出身の非常に陽気で、ブリッジ界から深く愛されたトッププレイヤー。本業は弁護士でした。 特徴・逸話: ノートランプ(NT)のビッドからスラムを目指す際、4NTでエースを聞くと、もしエースが足りなかった場合に5の代までビッドが上がってしまい、ゲームオーバー(失敗)になるリスクがあります。これを防ぐため、彼は「4♣」でエースを尋ねるシステムを開発しました。 彼は大変な人格者で、大会でマナーの悪いプレイヤーがいると毅然と注意する「ブリッジ界のご意見番」でもありました。 2. マイケルズ・キュービッド(Michaels Cue-bid) 相手が1番にビッドしたスーツをわざと真似してビッドすることで、「自分は残りのスーツのうち、特定の2つのスーツを両方とも5枚以上持っているぞ!」とパートナーに伝える強烈な 妨害・攻撃用コンベンション です。 考案者:マイケル・マイケルズ(Michael Michaels, 1924–1966) どんな人?: アメリカ・マイアミのプロ・ブリッジプレイヤーであり、天才的な理論家。 特徴・逸話: 彼は1950年代後半にこのシステムを開発し、ブリッジの戦術を「より攻...

教えてジェミー ブリッジトリビア その3 ブラックウッド

その2から続く  教えてジェミー ブリッジトリビア その3 ブラックウッド これも忘れてはいけない、スラムトライに欠かせないブラックウッド。当たり前のように使っていますが、当初は便利すぎてけしからんという横やりが入ったなんて面白いですね。 (ポアロ) その4へ続く ------------------------------------------------------------------------------ Q:コントラクトブリッジの有名なコンベンションの一つ、ブラックウッドを考案した人はどんな人? ジェミー: スラム(大量のトリックを取る高得点の宣言)を目指す際に、パートナー同士でエース(A)の枚数を確認し合う超重要コンベンション「ブラックウッド(Blackwood)」。 これを考案したのは、イーズリー・ブラックウッド(Easley Blackwood, 1903–1992)というアメリカの人物です。彼もまた、これまでの2人に負けず劣らずユニークな経歴と強烈な個性を持った人物でした。 イーズリー・ブラックウッドってどんな人? 1. 本業は超エリートな「保険会社のマネージャー」 ジャコビーが数理士、ステイマンが繊維会社社長だったのに対し、ブラックウッドは 大手保険会社(メトロポリタン生命保険)で30年以上マネージャーを務めたビジネスマン でした。 インディアナポリスの支社を統括する非常に優秀なビジネスパーソンであり、彼にとってもブリッジは当初「熱狂的な趣味」の一つでした。 2. 「世界で一番有名なコンベンション」をベッドの中でひらめく 1933年の夏、ブラックウッドは「十分に強い手を持っているのに、相手にエースを2枚即座に勝たれてスラム(12〜13トリックを取る宣言)に失敗する」という、ブリッジプレイヤー共通の悩みに頭を抱えていました。 ある夜、ベッドの中で悶々と考えていた彼は、「4NT(4ノートランプ)と宣言したら、パートナーにエースの枚数を答えさせるシステムにすればいいじゃないか!」と突然ひらめきます。翌日、さっそく地元のクラブで試したところ、完璧に機能しました。これが世界を変える「ブラックウッド・コンベンション」の誕生の瞬間です。 3. 「あまりに強力すぎて」一時は使用禁止の危機に!? このシステムはあまりに便利で強力だったため、またたく間...

教えてジェミー ブリッジトリビア その2 ステイマン

その1から続く  教えてジェミー ブリッジトリビア その2 ステイマン ジャコビーの次は当然ステイマンですよね。1NTに関するコンベンションとしてジャコビーとセットで入門時に教わり、以来ずっとお世話になるというやつですね。ポピュラーすぎてアラート対象にすらならない画期的な発明。でも知らなかった、ステイマンが発明者ではなかったとは。 (ポアロ) その2へ続く ------------------------------------------------------------------------------------------------ Q:コントラクトブリッジの有名なコンベンションの一つ、ステイマンを考案したステイマンはどんな人? ジェミー: コントラクトブリッジで「ブラックウッド」と並び、世界中の初心者が最初に習う超必須コンベンション「ステイマン(Stayman)」。 この名前の由来となったのは、アメリカのトッププレイヤーであり、実業家でもあったサミュエル・ステイマン(Samuel "Sam" Stayman, 1909–1993)です。 前述のジャコビーが「破天荒な天才ギャンブラー」だったのに対し、ステイマンは「極めて優秀で、誰からも信頼される紳士的なビジネスマン」という、非常に対照的な人物でした。彼の生涯と、このコンベンションにまつわる面白い歴史を紹介します。 サミュエル・ステイマンってどんな人? 1. エリートビジネスマンとしての顔 ステイマンはマサチューセッツ州に生まれ、名門ダートマス大学とそのビジネススクール(タック・スクール)を卒業した超エリートでした。 本業では繊維会社の経営者やポートフォリオ(資産)管理会社の役員として大成功を収めており、ブリッジはあくまで「アマチュア(本業ではないプレイヤー)」として続けていました。しかし、その実力は並み居るプロを凌駕していました。 2. 初代世界チャンピオンと数々の栄誉 1950年、ブリッジの世界選手権である「バミューダボウル」の第1回大会が開催されました。ステイマンはアメリカ代表チーム(当時は「ノースアメリカ」枠)の一員として出場し、見事 初代世界チャンピオン に輝いています。その後も同大会で3連覇を達成、全米タイトルは20回以上獲得し、1996年にはブリッジの殿堂入りを果たしま...

教えてジェミー ブリッジトリビア その1 ジャコビー

 教えてジェミー ブリッジトリビア その1 ジャコビー 知っているようで知らない、知ってもどうということはないが知れば面白さが増す、ブリッジトリビア。初回は毎度お世話になるジャコビートランスファーのジャコビーです。 (ポアロ) その2へ続く -------------------------------------------------------------------- Q:コントラクトブリッジの有名なコンベンションの一つ、ジャコビートランスファーを考案したジャコビーはどんな人? ジェミー: ジャコビートランスファー(Jacoby Transfer)を考案したのは、オズワルド・ジャコビー(Oswald Jacoby, 1902–1984)というアメリカの人物です。 彼はコントラクトブリッジの歴史において「史上最も偉大なプレイヤーの一人」と称されるだけでなく、あらゆる頭脳ゲームに精通した伝説的な「天才ゲームマスター」でした。彼の生涯は驚くほど破天荒で、多彩なエピソードに満ちています。 オズワルド・ジャコビーってどんな人? 1. 21歳で最年少の「保険数理士」になった天才数学脳 ブルックリンの裕福な家庭に生まれた彼は、幼少期から抜群の数学的才能を発揮しました。コロンビア大学を中退後、わずか21歳で当時最年少の若さで難関の「アクチュアリー(保険数理士)」の資格を取得。彼の確率論やデータ分析への深い理解が、のちのブリッジのシステム開発(ジャコビートランスファーなど)に大いに活かされることになります。 2. 暗号解読や数理分析の「人間コンピューター」 彼の頭脳は戦争でも重用されました。第一次世界大戦では15歳で年齢を偽って陸軍に入隊(本人は大半の時間をポーカーに費やしたと語っています)。 さらに第二次世界大戦と朝鮮戦争では海軍の対諜報活動や暗号解読官(クリプタナリスト)として従軍し、その驚異的な計算能力から「人間コンピューター」と恐れられました。のちにマサチューセッツ工科大学(MIT)で確率論の講義を行ったこともあります。 3. ブリッジ界の絶対的王者 1930年代に「フォー・ホースメン(Four Horsemen)」や「フォー・エース(Four Aces)」といった伝説的な最強チームの一員として、アメリカのブリッジ界を席巻しました。 ACBL(アメリカ・コント...

4th suit フォーシングをやってみた@just play bridge

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 just play bridge で遊んでいるうちに、4th suit フォーシングが出てきたので、嬉しくなってスクリーンショットしてしまいました。 ビギナー時代にベテランの皆さんにどんなコンベンションを実装しているのかお尋ねする時期があったのですが、私が見習いたいと思う方は例外なく「シンプルがベスト。ニューマイナーフォーシングと4th suit フォーシングは必須。滅多に出てこないコンベンションは身につかないから無駄。」という回答でした。 でもきちんと練習しないと、パートナーとの打ち合わせも出来ません。そういうわけで今回4th suit フォーシングのぴったり事例が出てきたので、やったぜ!となりました。 1D-1S 2C  と進んだところで、スーツマッチングが無いことが分かり、パートナーに「ゲームはあるから3Nを探りたい」の意味で 2Hを返し、パートナーからは 2NT 「Hにストッパーあり」の返答を得て無事 3NT のオークションに到達。 なおスクリーンショットのやり方は、 「範囲選択してクリップボードにコピー: Windows + Shift + S 画面がグレーアウトし、好きな範囲をドラッグして切り取れます。」 ご参考までに。 (ポアロ)