教えてジェミー 上海のブリッジ事情
教えてジェミー 上海のブリッジ事情
以前に、火曜例会に上海のブリッジインストラクターの方が参加されたことがありましたね。小学生に教えているということでしたが、全体像が知りたくなりジェミニに訊いてみました。国としてかなり本格的に取り組んでいるということですね。びっくりしました。
(ポアロ)
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Q:上海で小学生にコントラクトブリッジを教えているという情報を、当のコントラクトブリッジインストラクターから聞きました。正規授業に組み込まれているのか、それとも余技としてのレッスンなのか、その辺の事情を教えて下さい。
ジェミー:中国(特に上海などの大都市)において、小学生がコントラクトブリッジを学んでいるというのは非常にリアルで、かつ現在進行形で拡大している情報です。
そのカリキュラムへの組み込み方や位置づけについて、現地の教育事情を踏まえて解説します。結論から言うと、「基本的には放課後の選択授業や余技(クラブ活動)だが、一部の重点校や実験校では“正規の校本課程(学校独自カリキュラム)”として組み込まれている」というのが正確な実態です。
具体的な背景と事情は以下の通りです。
1. 「課後服務(アフタースクール)」としての爆発的普及
中国では数年前に出された「双減政策(宿題と塾の負担を減らす政策)」以降、公立小学校の放課後に「課後服務」という2時間ほどの課外活動時間が義務付けられました。 塾に行けなくなった子供たちに、学校内で質の高い情操教育やスポーツ、知育ゲームを提供する必要が生じたため、ここでコントラクトブリッジ(中国語で「橋牌」)が格好のコンテンツとして採用されています。
インストラクターが学校に派遣されるレッスンの多くは、この放課後の「クラブ活動(社団活動)」や「選修課(選択授業)」の枠組みです。
2. 一部学校での「正規授業(校本課程)」への組み込み
中国の小学校のカリキュラムには、国が定める共通授業のほかに、各学校が独自に設定できる「校本課程」という枠があります。 上海のいくつかの「知育・数学教育」に力を入れている重点小学校や私立学校では、週に1コマ、学年全員が受ける正規授業としてブリッジを取り入れているケースがあります。
算数の論理的思考力、確率の概念、そしてペアで戦うことによる「チームワークやコミュニケーション能力」を育てるのに最適な教材とみなされているためです。
3. 国家レベルでの「マインドスポーツ」としての強力な後押し
中国においてブリッジは、チェスや囲碁(シャンチーなど)と並ぶ「智力運動(マインドスポーツ)」として、国家体育総局が非常に力を入れている種目です。
強力なユース育成システム: 学校で頭角を現した子供たちは、すぐに地域(区)や市、さらには全国規模のジュニア大会へと吸い上げられるシステムが完成しています。
進学へのメリット(内申点): 中国の熾烈な受験戦争において、ブリッジの大会で優秀な成績(「運動員」という国家資格の級など)を収めると、優秀な中学校・高校への進学(推薦や加点)に有利に働くケースがあります。これも親が子供にブリッジを習わせる大きなモチベーションになっています。
インドアの知的エリートスポーツとして、また「麻雀とは違う、国際的で洗練された紳士淑女のゲーム」として、上海の教育熱心な親たちの間でブリッジのステータスは非常に高くなっています。
インストラクターの方が教えているのは、まさにこうした「国と学校が一体となって推進している、次世代の英才教育・知育プロモーション」の最前線と言えます。
雪祭りを見学にいらした中国の方にお話を伺って、中国は国全体として、知的マインドスポーツとして取り組んでいることを知りました。
返信削除日本もそうならないかなあと、思った次第でした。ジェイミーの回答を知り更に思います。