教えてジェミー ブリッジトリビア その1 ジャコビー
教えてジェミー ブリッジトリビア その1 ジャコビー
知っているようで知らない、知ってもどうということはないが知れば面白さが増す、ブリッジトリビア。初回は毎度お世話になるジャコビートランスファーのジャコビーです。
(ポアロ)
その2へ続く
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Q:コントラクトブリッジの有名なコンベンションの一つ、ジャコビートランスファーを考案したジャコビーはどんな人?
ジェミー:
ジャコビートランスファー(Jacoby Transfer)を考案したのは、オズワルド・ジャコビー(Oswald Jacoby, 1902–1984)というアメリカの人物です。
彼はコントラクトブリッジの歴史において「史上最も偉大なプレイヤーの一人」と称されるだけでなく、あらゆる頭脳ゲームに精通した伝説的な「天才ゲームマスター」でした。彼の生涯は驚くほど破天荒で、多彩なエピソードに満ちています。
オズワルド・ジャコビーってどんな人?
1. 21歳で最年少の「保険数理士」になった天才数学脳
ブルックリンの裕福な家庭に生まれた彼は、幼少期から抜群の数学的才能を発揮しました。コロンビア大学を中退後、わずか21歳で当時最年少の若さで難関の「アクチュアリー(保険数理士)」の資格を取得。彼の確率論やデータ分析への深い理解が、のちのブリッジのシステム開発(ジャコビートランスファーなど)に大いに活かされることになります。
2. 暗号解読や数理分析の「人間コンピューター」
彼の頭脳は戦争でも重用されました。第一次世界大戦では15歳で年齢を偽って陸軍に入隊(本人は大半の時間をポーカーに費やしたと語っています)。
さらに第二次世界大戦と朝鮮戦争では海軍の対諜報活動や暗号解読官(クリプタナリスト)として従軍し、その驚異的な計算能力から「人間コンピューター」と恐れられました。のちにマサチューセッツ工科大学(MIT)で確率論の講義を行ったこともあります。
3. ブリッジ界の絶対的王者
1930年代に「フォー・ホースメン(Four Horsemen)」や「フォー・エース(Four Aces)」といった伝説的な最強チームの一員として、アメリカのブリッジ界を席巻しました。
ACBL(アメリカ・コントラクトブリッジ連盟)が1936年に初めて制定した「ライフマスター」の世界第2号(Life Master #2)です。
生涯で30以上の全米タイトルを獲得。
新聞のブリッジコラムニストとしても超一流で、生涯に1万本を超える記事を執筆しました。
4. バックギャモンやポーカーでも世界王者
「ブリッジ、バックギャモン、ジン・ラミーの3つを組み合わせたら、俺に勝てる奴は世界に一人もいない」と豪語していた通り、ブリッジ以外のゲームでも頂点に君臨しました。
1972年にはバックギャモンの世界チャンピオンに輝いています。バックギャモン界でも、ゲームをエキサイティングにする「ジャコビールール」という超有名ルールを考案しています。
ポーカーやポピュラーなカードゲームの戦術本も多数執筆し、どれもベストセラーになりました。
【プチトリビア】親子の共同開発
実は「ジャコビートランスファー」や、もう一つの有名なコンベンション「ジャコビー2NT」の確立には、彼の息子である**ジェームズ・ジャコビー(Jim Jacoby)**も深く関わっています。息子もまた、のちに世界チャンピオンになるほどのブリッジの達人でした。
せっかちでギャンブル好き、スリルのないゲームはつまらないと語る破天荒な性格でありながら、緻密な数学的アプローチで現代ブリッジの基盤を作った、まさに異色の天才です。
さらに彼の生涯やブリッジ界における功績を詳しく知りたい方は、こちらのショート動画
返信削除ジャコビーさんって、そんなに凄い方なんですね。
彼のコンベンションで、ブリッジの世界が拡がった事でしょうか。
わぁ、すごい!
返信削除私、バックギャモンも結構好きですが、ジャコビールールなんて知らなかったです。
時間できたら調べてみます。
凄い方ですね、数学的才能って、羨ましい。生きていたらA Iとどう向き合ったでしょう。
返信削除ブリッジは確率と推理だとは思いますが、その場になると焦りますねぇ。アイゼンハワーさんとやったらたぶん即退場かなぁ。
返信削除今日も焦って沈没しました(笑)
頭冷やして頑張ります💪